他者軽視感とは

「他者軽視感」というのは、読んで字のごとく、他人を軽視する感情です。先ほどの「自己肯定感」とは逆に、「他者軽視感」は排除しておかないと就活の妨げになるので、注意が必要です。

会社という組織で仕事をする以上、人との協力は欠かせません。人と協力して何かを成し遂げるのが会社での仕事である以上は、前提としては、まず自分が他人を認めることが必要です。自分の中で、他者を自分と同じように欠けがえのない存在として認め、他者を軽視しない=「他者軽視感」を持たないことが大切です。

名古屋大学名誉教授で、現在は中部大学で研究されている速水敏彦教授がおられます。先生は2006年に「他人を見下す若者たち」(講談社現代新書)を著され、その本は大きな話題になりました。

著書の一旦を紹介します。

「現代人は自分の体面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力や実力を、いとも簡単に否定する。世間の連中はつまらない奴らだ、とるに足らぬやつらだという感覚をいつのまにか自分の身にしみこませているように思われる。そのような他者軽視をすることで、彼らは自分への肯定感を獲得することが可能になる。一時的にせよ、自分に対する誇りを味わうことができる。このように若者を中心として、現代人の多くが他者を見下したり軽視することで、無意識的に自分の価値や能力に対する評価を保持したり。高めようとしているように思われる。」といった内容です。

速水先生は、発達心理学の分野における第一人者で、「他者軽視感」を測定する表を開発されました。一度自分の得点を算出して下さい。

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※速水敏彦教授作成の設問を1点だけ先生の了解の元に削除して設問を作成)

〇他者軽視感の平均は30点です。25点以下ならば、「OK」です。

35点以上の方は、「要注意」と言えます。

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