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自己分析として「キャリア」について考えてみます。

キャリアデザイン3つの輪

エッセンスは、「キャリアデザインの3つの輪」と呼ばれている図に表現されます。

ここでいう3つの輪とは、「やりたいこと」「やれること」そして「やるべきこと」からなります。自分の「やりたいこと」を明確にし、それをやるために「やれること」の力をつけ、同時に周りから期待されている「やるべきこと」を果たしていくというのが、キャリアを考える際には大切なことです。

この「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の3つの輪の重なりの部分を大きくしていき、更に輪自体を広げていくというのが理想的なキャリア形成の考え方です。

3つの輪の考え方を、就活の場面に置き換えて具体的に説明します。

■やりたいこと

自分自身の持つ欲求や将来の希望や夢のことです。面接での質問で言えば、企業の志望理由、入社してやりたい仕事、世の中にどんな貢献をしたいか等がこの輪の中に入ります。ここが明確になればなる程、「やるき」や「モチベーション」が上がります。

■やれること

会社や社会で活躍できる力のことです。もっと端的に言えば、「仕事をする力」や「表現する力」です。仕事をする力や表現する力については、後で詳しく説明しますが、企業の人事担当者が最も気にしているポイントです。ここの力が身に着くと、やりたいことが実際に実現できるし、成長感を味わえるために、「モチベーション」が上がります。

■やるべきこと

周囲からの期待や役割のことです。学生生活の中では、ちゃんと勉強や研究をすること、部活やサークル、またはバイト先で自分の役割をきちんと果たすことです。就活の場面で人事担当者から期待されていることは、業界や会社のことを研究することであり、そのために会社説明会やOB・OG訪問を行い、それぞれの企業の事業内容や、仕事のことを理解することです。

 

これを図にすると以下のイメージになります。

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社会に出てからも、自分の「やりたいこと」(ミッションや仕事)を明確にして、それをやるために「やれること」の力をつけ、同時に会社から期待される「やるべきこと」(タスク)を果たしていくのが、みなさんのキャリアを考える上で大切なことです。

就活生にありがちなキャリアデザイン3つの輪

ところで、就活を考えている学生に3つの輪の話しをし、「現状はどうですか?」と聞くと、ほとんどの人がこのような絵になります。

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実際に私と初めてあったほとんどの学生は、就活での「やるべきこと」に関心が偏っています。しかも、就活スキルをアップさせることのみに目を奪われていて、肝心の企業に入社して「やりたい」ことが決まっている人はほとんどいません。

もっとも、やりたいことを決めるためには、社会や企業のことをある程度知る必要があり、就活を進める中で決まっていくことも多いのが実際なので、「やりたいこと」が就活の初期の段階で決まっている必要は必ずしもないと考えています。

企業が求める力を意識しよう

一方、会社が一番求めている「やれる力」を意識して高める大切さ理解している人もほとんどいないのですが、これに関しては大きな問題だと感じています。

何故ならば、企業が新卒採用で学生を見る際に、一番気にしているのがそれぞれの学生の「やれることの輪」だからです。

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その理由は、企業は新卒学生に対しても、早期に会社で有用な仕事をして、会社を一緒に成長させることや、社会により貢献することを期待しているからです。実際、新卒者に任せる仕事のレベルは年々高度化しているからです。

そうした意味で、私が提唱する「新卒採用基準・自己分析表」は主として企業が採用選考の場で最も大切にしている「やれること」を基準化し、現在の自分の「水準」(レベル)を分析するためのものです。