同じことを伝えるにしても、それが相手に伝わりやすくなる表現技法について紹介します。

この方法は、エントリーシート、グループディスカッション、面接の全ての場面で有効な技術です。

PREP法とは?

プレップ法とは論理的にわかりやすく伝えるための、伝え方の構造です。 「PREP」とは、Point,Reason,Example,Pointの頭文字を取ったものです。

・Point

主張や結論の「要点」や「結論」をまず最初に述べます。 全てを述べるのではなく、端的に要点や結論だけ伝えることが重要です。

Reason

最初に伝えた「理由」を伝えます。理由を伝える上では論理性が重要です。 特に「縦の論理」を意識し論理の飛躍がないようにすることが大切です。ちなみに

「縦の論理」とは、AならばBといった因果関係を表す論理のことを言います。

Example

具体例やデータ(数字、事実)を挙げ、論理に説得力を持たせます。これまでやや抽象的であった内容に「具体性」を持たせ説得力を高める役割を担っています。

Point

最後に、最初に伝えた「要点」や「結論」を再び伝え、その内容を相手の頭に強く印象づけます。要するに、「何を伝えたいのか」という締めの役割りを果たすものです。

エントリーシートや自己PRでのPREP法

例えば、エントリーシートで自己PRの文章を書く際には、以下のようにプレップ法を使います。

私の長所は、主体性と課題発見力です。理由は、演劇サークルでの課題を主体的に解決してきたからです。私は3年次の4月から部長として活動してきました。その際に私が取り組んだことは以下2点です。当時、演劇部には出演者と演劇を支えるスタッフ間で不信感や壁があったことと、講演資金が集まらないという課題がありました。そこで、それを解決するために、私は1人1人と対話を重ね、相互のパイプ役として信頼感づくりに力を注ぎました。また、新たに「営業チーム」を創設し、資金難を解決しました。こうした経験を元に、私には、主体性と課題発見力があるものと自負しています。