役員

最終面接(役員面接)対策について

人気企業では、権限移譲が進んでおり、最終面接(役員面接)を実施しない会社があることも事実ですが、まだまだ、最終面接は役員が担当するというケースが多くあります。

少し前までならば、「最終面接」まで行けば、ほぼ「顔合わせ」程度といった会社も少なくありませんでしたが、ここ数年では、最終面接で半数以上が不合格と判定されるケースも増えています。つまり、最終面接だからと言って、安心は禁物です。

そこで、「最終面接で問われていることは何か」についてお話します。

最終面接(役員面接)の質問

最終面接(役員面接)では、以下の3つの質問が多くの企業で訊かれています。

1つ目は、困難な時も頑張れるか?

2つ目は、社会性があるか?

3つ目は、この会社や仕事が好きかどうかです。

最終面接(役員面接)の質問:困難な時も頑張れるか?

最終面接(役員面接)において、「困難な時も頑張れるか」という質問が聞かれるのは、経営者や役員が年配者であることと大いに関係があります。最近はベンチャー企業などで、非常に若い社長や役員を見ることも珍しくありませんが、歴史のある会社では、まだまだ年配者が経営層を独占しているのが現実です。しかも、学生の父親かまたはそれ以上の年齢の人が大半です。

そういった年配の経営者達は、会社や自分の仕事が順調な時も苦しい時も経験しています。そして、大概、取締役以上に昇進した人は、苦しい時に踏ん張って頑張った人なのです。だからこそ、苦しい時にも逃げないで、頑張れる人材を欲しているのです。

従って、特に「今まで生活してきた中で、一番困難だったこと」や「それをどのように乗り越えて来たか?」自分にとって、「その経験が、どのように役だっているのか?」「心の支えとしている言葉はあるか?」等の質問に対して、最終面接で十分に表現できるようになっていることが大切です。

最終面接(役員面接)の質問:社会性があるか?

次に最終面接(役員面接)において「社会性があるか」を聞いてくるのは、経営者や取締役の人たちは、「苦しい時に頑張れたのは、お客様があってのおかげ」と骨身に沁みて感じているため、社会やお客様の役に立ちたいと強く思っている人たちばかりだからです。

従って、特に「最近のニュースで気になるテーマは何か?」や「それに対する自分自身の考え方」もしくは、「2020年代の日本社会の課題をどう捉えるか?。」

「世界の中で、当社が果たす役割についてどのように考えているのか?」等の質問に対して自分なりの考えをまとめておくことを、最終面接前にお勧めします。

最終面接(役員面接)の質問:この会社や仕事が好きかどうか?

最終面接(役員面接)において「会社と仕事が好き」が訊かれる理由は、大方の経営者や取締役は、好きで事業や仕事をしている人が多いからです。会社や仕事が好きで、好きでたまらないという人すらいます。「好きこそものの上手なり」という言葉がありますが、実際、好きなものだと時間を忘れて夢中になれます。時間を忘れて夢中で仕事をしてくれる人材に、自分の会社に来て欲しいというのが、この最終面接の質問の真意です。

従って、会社を志望する理由に関して、会社や製品(商品やサービス)が好きな理由や、その会社での仕事のやりがいを自分なりに深く、出来れば「ワクワクする感覚」が自然に湧いてくるまで深く理解することが最終面接に臨むにあたって大切となります。