考え抜く力(シンキング)⇔疑問を持ち、考え抜く力

「計画力」は社会人基礎力の「考え抜く力」の三つの要素のうちの一つです。

「人間は考える葦である」と言われるように、考える力は誰もが持っている力です。社会や企業が環境に適応し前に進むためには、多くの問題を解決しなければなりませんが、その問題には多くの複雑な要因が絡み合っています。ちょっと考えた程度では解決の糸口が見えません。考え抜く力が特に必要とされているゆえんがここにあります。

shaki2

「計画力」とは?

計画力⇔課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

課題が理解され解決の方向が見えているとき、そして実際に課題解決や目標達成に向けて行動を起こすときに必要となるのが「計画力」です。

これは、目標をブレイクダウンして、実行する際の優先順位を着けたり、実行のためにやるべき事や手順を明確化する段取りの能力とも言えます。また、予め、何が起きるかを想定して、その対処法を考えることも計画力に含まれます。

「計画力」が発揮できた例

●行動や作業のプロセスを明らかにして優先順位をつけ、実現性の高い計画を立案した

●予め不測の状況を想定して、複数の計画を検討し立案した

●常に計画と進捗状況の違いに留意し、状況によって柔軟に計画を修正した

「計画力」のよくある誤解

▼行き当たりばったりの性格ですから、計画を立てなくても何とかしてきています。

▼計画を立てると自分を追い込むことになるので、計画は立てないようにしています。

「計画力」の無さを自分の「性格」を理由にする人や、計画を立てることが達成感に繋がることを、よく理解していない人がいます。

計画力は性格と切り離して「能力」として捉えてください。また、計画を立てることと、自分を制約したり追い込むこととは、別物であることも理解しましょう。

 

前に踏み出す力(アクション)の「主体性」では、PDCAサイクルを自主的に回すことが主体性そのものであることをお伝えしましたが、その際の出発点が

Pの「計画力」です。そこで、「計画力」は『自ら計画を作成すること』が大切です。人の立てた計画に従って行動するだけでは、計画力が育ちません。

そして、その為には、日頃皆さんが使っている「手帳」を再検討してみることをお勧めします。また、予定をスマホで管理し、手帳をお使いになっていない方は、是非この機会に一日の時間軸がわかる手帳を使ってみください。理由は、計画力を高める大前提は、「時間」の大切さを感じながら、日々の生活を送ることだからです。