「規律性」- チームで働く力の概要

この記事は、社会人基礎力(面接でアピールするべき能力)の3要素のうちの1つの「チームで働く力」の「規律性」について説明した記事です。

「規律性」について説明した上で、「規律性」と「マナー」の違いや、自己PRとして「規律性」をアピールする上でどのように発揮したかの良い例と悪い例を解説しています。

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規律性とは?

チームで働く力(チームワーク)⇔多様な人々とともに、目標に向けて協力する力

集団の中で、その集団をよりよいチームにつくりあげていくための力です。広い意味では、よりよい人間関係を構築していくための力も含まれます。これは、社会的動物と言われる人間の基本条件です。

この中の能力要素の中には、もともと備わっていなくても比較的短時間で習得できる能力もあれば、そもそもそれぞれの人に備わっている、いわば資質に近い要素で、短時間では変わりにくい能力もあります。

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「規律性」とは?

規律性⇔社会のルールや約束を守る力

規律性は、能力というよりむしろ人間性や生活習慣に近いものですが、チームワーク力の基礎となるものですから、敢えて社会人基礎力の1つの能力要素として掲げたものです。

また、「ルールや約束、規律を理解し、守ることができる」だけではなく、チームの中で、ルールが曖昧な時にでもチームを正しい方向にリードできることも含まれます。

「規律性」が発揮された事例

●相手に迷惑をかけたり、相手に不快な気持ちを抱かせていない

●相手に迷惑をかけたとき、心から謝罪し、適切な対応や行動をとった

●ルールが曖昧な時にでも、チームが正しい方向に向かうように促した

規律性で大切なことは、まずもって、ルールや約束を守ることは言うまでもありません。特に「約束を守る」ことは人から信頼を得る上での「必要条件」です。しかしながら、敢えて「規律性」を能力とした上でお伝えしたいのは、「約束」を守れなかった際の「対応」が大切であるということです。どんな人でも時としては、約束を守れない事態に遭遇します。そして、その時の対応力も「規律性」そのものであると理解してください。

「規律性」のよくある誤解

▼マナーを重視した行動に心掛けています。

▼自分は人との約束を守っています。

よくある誤解は、マナーと規律性とを混同することです。特に就活では、服装やマナー、礼儀に対して関心が高いようですが、これらは入社後に教えられますし、規律性とは概念を異にするものです。

また、自分はルールや約束を守っている為、ルールや約束を守らないメンバーに対して、冷ややかな視線を投げかけたり、心の中では軽蔑する人も少なくありません。そうした、「自分がルールを守ってさえいればいい」という心がけだけでは、規律性が高いとは決して言えないと考えてください。規律性とは、チームを円滑に運営していく為に必要な「能力要素」だからです。