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志望動機を考える視点の後半についてお伝えします。

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他には、どんな業界を志望しているのか?または、その業界でならない理由は?

成し遂げたいこと・企業選びのポイント及びそのきっかけとなる経験の後には、他にはどのような業界を受けているのか? また他の業界ではなくその業界を志望する理由について話すことが大切になります。端的には、志望業界と他業界の比較になります。

その際には、こんなポイントで比較することをお勧めします。

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業界で提供している価値

業界で提供している価値とは、企業活動や人々の生活面において、その業界が提供している価値のことです。例えばメガバンクならば、日本の主要(影響力の大きい)企業の成長や維持・存続を融資や資産運用面からサポートすることや、個人の生活を資産運用や資産維持の面からサポートすることです。

業界の将来性

業界の将来性とは、具体的には、20年後を予測した際に、今後成長が見込まれるのか否かを世界と日本の市場の観点で想定することです。

業界のビジネスシステム

業界のビジネス・システムとは以下の通りです。

ビジネス・システムとは、顧客を終着点として、製品/サービスを実際に届けるまでに行う仕事の機能のことです。

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メーカー  
BtoBメーカーならば、上記【7】と【8】の仕事はありません。BtoCメーカーならば、上記【6】の仕事はありません。ただし、日本を代表するメーカーはBtoB、BtoCの両方を顧客とする会社が数多くあります。

商社    
総合商社の場合には、【7】【8】の仕事はありません。また【1】~【3】の仕事は、投資している場合には関与することがありますが、自社で投入する社員の数はごく少数です。専門商社の場合には、原則として【1】~【3】及び【7】の仕事がありません。

流通
百貨店・スーパー、CVSの場合には、【1】~【3】の機能は、委託会社が担うケースがほとんどです。また、【6】と【8】の仕事を担う人も限定されます。

金融業   
金融庁の指導の元、もともとの商品の差別性が低いため、【1】~【2】の仕事を担う人は限られています。【3】の仕事はありません。工場がないからです。また、直接営業が多いために、【8】の仕事がある会社は少数です。

サービス業その他 
商品やサービスの差別性が高いものの、【3】の仕事はありません。ただし、この業界は、一言でくくることが難しい為、業種大分類の枠組みで説明することが困難です。業種小分類で個別に上記の図を参考にビジネス・システムを検討する必要があります。

具体的にどんな仕事をしたいのか?

最後は、業界ごとでの仕事の行為の違いを知ることが大切です。

仕事の行為は、【誰に】、【何を】、【どのように】で見ると詳しくわかります。従って、その視点で業界における仕事を理解する必要があります。

ここでいう具体的な仕事とは、「仕事の行為」という意味です。

そして、仕事の行為は、まず下記の図で表すことができますので、この図に基づき仕事の行為を理解するといいでしょう。

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次に、仕事の行為の具体例は、各社の採用HPの先輩談を読み込むことです。そして、その上で、OB・OG訪問の場で詳しく話しを聴くことをお勧めします。特に、採用HPで記載されている先輩の仕事談では、「印象に残った仕事」や「トピックス的な仕事」が多く紹介されている為に、日常的に、どんな仕事をしているのかを理解することが大切です。そうしないと、仕事を理解したことにはなりにくいからです。

業界の中でも何故当社か?

自社と他社を分かつものは、以下の6点が大きいと私は思います。

1)理念

事業を始め、ある程度軌道に乗せ、競合に勝つためには、求心力が欠かせません。それは、戦国の世ならば、「錦の御旗」に相当するのが、「創業の理念」です。また、「スローガン」や「キャッチフレーズ」にも理念は現れています。

また、会社の存立や方向性に大きな影響力を与えているものが「理念」です。

2)歴史

会社の現在のポジションは、一朝一夕でできたものではありません。長い年月の中では、順調な時もあれば、大変であった時もあったはずです。併せて、会社が現在の状況になるためには、ターニングポイントがあったはずです。従って、そうした会社の歴史を十分に知ることが、他社との違いを深く理解することに繋がります

3)今後の方向性

皆さんが会社で活躍する時代は、30代、40代になります。従って、会社がそうした年代になった時にどのようになっているのか、または、将来に向かってどのようなことに経営資源を投入しようとしているのかを想像することがとても大切です。

4)社風

家に「家風」があるように、会社にも「社風」があります。皆さんがレストランに入って、なんとなく居心地がいいと感じたり、居心地が悪いと感じたりすることもそのお店の「店風」と言えます。こうした社風は、本社に行き、そこで働く人々と接することにより体で感じるものです。また、社風とは、明文化されているものも、されていないものも含めて、社員が自然に身につけるべき「行動様式」とも言えます

5)人の魅力

1人、2人の社員の方々とお会いしただけでは、人の魅力を感じたとしても、たまたまそうした人に会っただけかも知れません。しかしながら、10人、20人と会ったとしたらいかかでしょうか? 何となく、しっくりする方々が多いとか、

自分とは違う方々が多いとかを感じることができるのではないでしょうか?

そうした意味では、自分が第一希望とする会社は、数10人の人と会ってみることをお勧めします。

6)計数

会社を「数字」から把握することです。わかりやすいのは、売上や利益率です。また、例えば10年前の売上や利益率を見ると会社の成長度合いがわかります。人気企業の場合には、グループ会社数を見ると会社の影響力がわかります。

また、メーカーの場合には、自己資本比率や、研究開発投資額、特許の保有件数を見てみるのも他社でなく、応募している会社を選ぶ理由となります。