自分のモチベーションの特性を知ることは、会社や仕事を選択する上でとても大切なことです。そこで、ここでは、モチベーション分野で第一人者と言われている㈱リンクアンドモチベーションの小笹芳央氏の著書である「モチベーション・リーダーシップ」(PHPビジネス新書)を参考にモチベーションタイプについて紹介します。

モチベーションタイプ

縦軸:「ドライブ欲求」と「ボランティア欲求」

まず、縦軸は、ドライブ欲求 VS ボランティア欲求 です。

ドライブ欲求の特徴は、自力本願で、自分の決めた目的や目標達成を追求するタイプです。成功を収めたり、人より抜きん出ることを望みます。一般的に、「勝ち負け」「敵・味方」「競争」といったキーワード反応します。また、プロセスよりも結果を重視する傾向があります。その為に、仕事の成果が数字で明確に現れることや、ライバルと競争するといったことが向いていると言えます。他方で、目標や結果が曖昧な仕事にはストレスを感じやすい傾向があります。

ボランティア欲求の特徴は、人から支持され、感謝されたいという貢献奉仕型のタイプです。他者との協調を望み、周囲の期待に応えることを望みます。一般的に、「善・悪」「愛・憎」「正・邪」といったキーワードに反応します。また、結果よりもプロセスを重視する傾向があります。その為に、他者への貢献度を高く感じられることや、その貢献に対して感謝される仕事が向いていると言えます。他方で、激しく競争を強いられる仕事にはストレスを感じやすい傾向があります。

横軸:「アナライズ欲求」と「クリエイト欲求」

次に横軸は、アナライズ欲求VSクリエイト欲求 です。

アナライズ欲求の特徴は、客観的な視点を持つことや複雑な物事を解明することを追求するタイプです。感情や感覚よりも合理性や論理を重視することを望みます。一般的に、「真・偽」「優・劣」「効率・非効率」などのキーワードに反応する傾向があります。その為に、思考を深めて分析力を発揮することや、合理的に答えを導き出す仕事に向いていると言えます。他方で、大雑把な物事や合理的な意味づけのできない仕事にはストレスを感じやすい傾向があります。

クリエイト欲求の特徴は、自分のアイディアを表現したい、個性的な存在であることを追求するタイプです。自由な発想を持つことや、型にとらわれないことを望みます。一般的に、「美・醜」「好・悪」といったキーワードに反応します。その為に、豊かな想像力を発揮したり、変化感や変革を期待されている仕事に向いていると言えます。他方で、マニュアルで定められていることや独自のアイディアを発揮する余地が少ない仕事にはストレスを感じやすい傾向があります。

そて、皆さんは、自分はどのタイプに当てはまるのでしょうか? 会社や仕事を選択する前に、自分のモチベーションタイプを分析すると、自分にとって居心地のいい会社や仕事を見つけることに繋がります。