自己分析で大切なこと
自己分析で大切なことは、企業が求める「基準」を、現状でどれだけ満たしているかを知ることです。
巷に出回っている就活本に書かれている自己分析の方法は、幼稚園、小学校時代から今まで、自分が行った「トピックス」や、その時考えたことを書き出し、過去を振り返ることです。つまり、「自己分析=過去の振り返り」です。
しかし、私はこうした自己分析の方法に、ずっと疑問を持ってきました。今まで自立的に生きてきた人や、何か誇れることをしてきた人には、この方法でも有効ですが、普通の人や誇れることがあまりない人には辛いだけだからです。
辛いと、多くの人は放棄するか、中途半端なまま途中で止めてしまいます。
そもそも自己分析とは、分析することに目的がある訳ではなく、将来に対して「明るい展望」を持つためにやることが大切です。それなのに、過去を振り返るだけの自己分析では、人を落ち込ませだけ。正直、分析させて落ち込ませることに、なんの意味があるのかずっと疑問でした。
『結局、今までの自己分析は、いわゆる「ひとかどの人」が自分でやってみて有効だと思った方法を、他の人に伝えようと思って作ったものではないか!』というのが、私がいろいろと考えた結論です。しかし、「ひとかどの人」なんて、全体のホンのひと握りしかいないのです。
また、一般的な意味での分析は、分析指標があって、それに照らして現状がどうなっているかを判断するものです。就活での自己分析には、明確な分析指標、即ち「基準や水準」がありません。そのため、分析した結果が「いいのか、良くないのか」判定できず、将来の自己研鑚や行動へ繋がっていかないのです。
新卒採用基準 自己分析表
「将来の自分の行動に繋がる分析が必要だ!」このような思いを抱き、自己分析で大切な「企業が求める基準」を満たせるようになる、新たな自己分析手法の開発にチャレンジしました。それが、「新卒採用基準 自己分析表」です。
「新卒就活基準 自己分析表」は、企業が学生に求めている考え方や能力・スキル・習慣を明確な「基準」に落とし込み、それを5段階でチェックすることにより、現在の自分の「水準」を点数化し、自己の強み・弱みを把握するものです。
また、自分が志望している企業群では、どの程度の「点数」が必要であるかを明示し、そこに入社するためには、どの「基準」をどの程度の「水準」まで伸ばす必要があるのかも同時に把握できるように設計してあります。
「新卒就活基準 自己分析表」の概念図は、以下の通りです。
企業は、採用する人材に豊かな人間性を求めます。人間性は、「自己肯定感」と「他者軽視感」で相当程度カバーできます。また、人間性や能力を高めるための生活習慣も大切です。それが「α」です。
同時に企業は、仕事が出来る高い能力のある人を求めています。それは、これまで紹介してきた「仕事力」と「表現力」です。
また、それら全てを採用選考の場で証明することが求められます。それが「就活スキル」です。
そして、これらは相互に関連しあっています。「表現力」が高まれば、「仕事力」も高まり、「就活スキル」も向上すると言う具合に。また、これらは、互いに重なり合ってもいます。特に「表現力」と「仕事力」には密接な関係があります。
実際の「新卒就活基準 自己分析表」は、就活コーチのHPのトップページからどなたでも無料でダウンロードして使用していただくことが出来ます。
是非とも一度チェックしていただきたいと思います。