スター法とは?

スター法とは「Situation,Target&Task,Action, Result」の頭文字を取ったもので、この順番で論旨を展開する方法です。

・Situation

最初に概要や状況を述べます。具体的なシーンを述べることが大切です。

Target&Task

自分が解決しようと思った課題や、取り組もうと思った目標について述べます。因みにTargetは「目標」を意味し、Taskはそれを自分の「任務」とするという意味です。一般的には、TargetもしくはTaskのどちらかのみを使用するケースが多いのですが、私は敢えてそれを「&」で繋いで使用しています。

・Action

具体的にその課題解決や目標達成のためにとった行動を述べます。行動は、チームで取り組んだことや、相手に対して働きかけたことが望ましいです。

・Result

その結果、どういう成果を生み出したのか、それは、今までとはどう違うのかを伝えます。また、その結果としての自分の学びや成長を伝えます。

このような図をイメージするとわかりやすいです。

star

 

この図は、「仕事力」でお伝えした「PDCA」と似ています。社会に出るとこの図は、社外の人との商談や打ち合わせ、社内の人に対して「報・連・相」を行う際に、頻繁に使われる構造ですから、早い段階で習熟すべきです。

スター法の具体的な使い方

エントリーシートでよく問われる「学生時代に力を入れたこと」という質問に対しては、スター法を使って、以下のように説明するといいでしょう。

「私が、学生時代に力を注いだことは、テニスサークルの再興です。私が2年の時には、サークル内に、新人が入部しても途中から来なくなることと、テニスの上達感が見られないという問題がありました。そこで、私は3年次に副部長として、同期の3年生1人1人と会話を重ね、大学内の大会で3位入賞という目標を掲げると同時に、初心者にも丁寧に教えることの同意を付けました。そして、後輩育成に力を注ぐと同時に誰もが出場できる練習試合を増やしました。結果として、3年次の最後の大会では3位入賞の目標を達成しただけに留まらず、メンバーの上達感が見られ、一体感のあるサークルに生まれ変わりました。」

皆さんもエントリーシートをまとめる際には、まずは、「基本的な構造」を自分のものとして押さえ、その上で文章の作成に取り掛かかると相手に伝わりやすくなります。