チームで働く力(チームワーク)⇔多様な人々とともに、目標に向けて協力する力
集団の中で、その集団をよりよいチームにつくりあげていくための力です。広い意味では、よりよい人間関係を構築していくための力も含まれます。これは、社会的動物と言われる人間の基本条件です。
この中の能力要素の中には、もともと備わっていなくても比較的短時間で習得できる能力もあれば、そもそもそれぞれの人に備わっている、いわば資質に近い要素で、短時間では変わりにくい能力もあります。
「ストレスコントール力」とは?
ストレスコントロール力⇔ストレスの発生源に対応する力
ストレスをコントロールする方法は、直接原因に働きかけたり、原因を取り除いたり、建設的な解決策を考え出したりする積極的な方法と、別のことに気持ちを向けてストレスを発散する一時的で消極的な方法、また、前向きに考えるや、楽観的に捉えるなど思考を切り替えるなど、いろいろな方法があります。
これらは、どれがいいということではなく、複数のコントロール方法を身に着け、時々でストレスにうまく対処することが必要です。
「ストレスコントール力」が発揮できた例
●ストレスの原因を見つけて、自力、または他人の力を借りて取り除いた
●他人に相談したり、別のことに取り組んだりしてストレスを一時的に緩和した
●ストレスを感じることは当然のことと考え、重く受け止めすぎないようにした
「ストレスコントール力」のよくある誤解
▼ストレスの発散は得意です。
▼ストレスがかからないような生活をしています。
「ストレスは発散するものだ」としか捉えていない人が多いようですが、ストレスへの対処法はそれだけに留まりません。
勿論ストレスを発散することも、メンタルヘルスを保つ大切な1つです。ただし、ここでいう「ストレスコントロール」とは、ストレスの発生源に働きかけてストレスの原因を積極的に取り除くことや、ストレスに対する自分の解釈を変えることにより、ストレスをコントロールすること(コーピング)も含まれています。
ストレスがかからない生活を送ることは、学生時代ならば可能ですが、ビジネスの現場では難しいものです。そのため、積極的にストレスをコントロールする力を早くから身につけることが大切です。
以上、2週間に渡り「仕事をする力=社会人基礎力の12の能力要素」についてお伝えしてきました。
今までの解説を元に、「新卒採用基準・自己分析表」の「仕事力」(60点満点)について今一度自己チェックしていただくことをお勧めします。自分の強み・弱みを再確認いただくと同時に、対策を練っていただくことができると思います。