最近のコーチングでは、オープンESの相談に乗るケースが増えています。

そこで、オープンESについて私の考えをお伝えします。今回は「学生時代に力を入れたこと」についてです。

1) テーマの選定について

書くべきテーマは、「長期」(最低1年。出来れば3年間継続したもの)に取り組んだものにすべきです。併せて、自分が主体的に「枠組み」を作ったり、「今までと違う方法で取り組んだこと」や

「ゼロから作り上げたこと」を選んでください。また、原則として1人で行ったことでなく、集団やチームの中で行ったことを選んでください。学生さんのESを見ていて感じることは、まず、2〜3ヶ月間に行ったことをテーマに選定している方が少なくないことが気になります。また、誰かがお膳立てしてくれた範囲内で力を入れたことを記入している方も少なくありません。併せて、1人で行ったことは、研究以外のことではNGです。

2) 書き方について

書き方は、結論→理由→具体例 もしくは、結論→具体例にしてください。社会人の文章は、全てこのパターンで書かれています。(詳しくはPREP法を参照してください。)

3) 書くべき内容について

まず、この文章を読む人事部の方々は、どういう観点で評価するかをお伝えします。それは、以下3点です。

1. コンピテンシーレベルの何段階に相当することを書いているか?

2. 難易度の高いことにチャレンジしているか?

3. 情景や人物像が浮かんでくるか? です。

上記1,2,3のどこにウェイトを置いているかは、提出先企業によって変わりますが、上記3点の観点から、この文章を見て、「面接に来てもらいたい人か、面接する価値がないか人か」を人事部の方々が判断しています。

従って、書くべき内容は、STAR法に則り、状況→解決したい課題や掲げた目標→具体的行動→結果の順で書くべきです。

 

「誇るべき結果」が出ていないことを過剰に気にされる人が多いのではないかと思いますが、結果が全てでは全くありません。

寧ろ、誇るべき結果がでていなくても、そのプロセスでどのような違いを作ったのか、どのような工夫を凝らしたのか?を端的に表現することが大切です。