最近のコーチングでは、オープンESの相談に乗るケースが増えています。

そこで、オープンESについて私の考えをお伝えします。今回は「自己PR」についてです。

 

自己PRとは、自分の長所について述べることですから、一般的には、「私の長所は、○○と△△です」から書き始めます。(結論)

そして、PREPの構造を使って、理由、具体例、結論を述べることが基本ですが、400字で完了するためには、結論と具体例だけでも大丈夫です。

1) 結論としての長所のありかについて

そして、結論として述べる長所は、以下2点の領域を考えてみます。

  1. 性格上の長所(エニアグラムの9つの性格を参照)
  2. 仕事をする上での能力上の長所(社会人基礎力の12の能力要素を参照)です。

上記のものを参照しながら考えることをお勧めするのは、自分の長所は以外に自分ではわかりにくいからです。

また、長所として、仕事をするスタンス 例えば、素直に取り組む、一生懸命に取り組む、全力で取り組む、コツコツと取り組むといった誰にでも言えることを書かないようにする為です。

2) 具体例について

具体例は、これまで生きて来た中で、自分が長所であると自負できる事柄を2〜3点記入します。具体例は大学時代の時に取り組んだことだけで探す必要はありません。寧ろ、1つは中・高校時代の具体例を挙げることをお勧めします。理由は、長所・短所は中高校時代に顕著に表れていることが多いからです。また、人事担当者は、そのことをよく知っているため、中・高校時代のことにも関心を寄せる人が多いからです。

具体例の題材は、1人で取り組んだことを述べてもいいのでいが、出来れば、集団の中で発揮したことを挙げることをお勧めします。理由は、個人で完結する仕事は少なく、大半はチームの一員として行われるからです。

具体例を2〜3例挙げるのは、長所は様々な場合に表れてくるからです。そのため1つの事例で「長所」と言われても説得力に欠けるからです。

3) 自分1人で長所が見いだせない場合

「ジョハリの窓」が示す通り、自分は自分が知っている自分だけではありません。「他人が知っている」部分も含めて「自分」です。

そのため、少し考えても納得する自己PRが書けない場合には、

「案ずるよりも行動すべし」です。自分を良く知る周りの人に自分の長所を聞いてみることをお勧めします。