新聞・ニュースを読む学生ほど採用されやすいか?

世の中のことを知れば知る程、世界が広がり、自分の歩むべき方向性や、やりたいことが見えやすくなります。 しかし、残念ながら私が日々就活コーチングで出会う学生は、意外なほど社会での重要な出来事やニュースに関して無関心な人が多いように感じます。人によっては、「今、日本で起きている出来事にはまるで関心がない」とまで言い切る人がいて内心、驚かされることもあるくらいです。 新聞他ニュースメディアに対する価値観は人によって違いますが、企業は、常日頃からニュースに接触している人材を採用したいと考えます。

新聞・ニュースを読むことと社会人であること

好き嫌いに関係なく新聞やニュースには常に触れておくべきです。なぜなら、私たちが「社会的な存在」である以上、社会と共に歩む必要があり、そのための大切な情報源が新聞やニュースだからです。 もし、新聞やニュースに触れないとどうなるか?社会の常識には疎くなるし、視野もせまくなります。 また、新聞やニュースは現在起きていることだけではなく、将来を予感させる情報も提供してくれます。それらに触れておかないのは、将来に向かって歩むための地図やコンパスコンパスを持たないのと同じこと。すぐに道に迷ってしまいます。 更に、人は新しい情報に触れることで頭を使ったり、自分の行動を選択したりしますが、新聞やニュースに触れないとその分考える頻度が少なくなり、行動の幅が狭くなります。 以上のように、新聞やニュース日常的に触れておかないのは、百害あって一理なしです。

やりたいことは社会の中に鍵がある

以前に「キャリアデザインの3つの輪」は、下図を例に「やるべきこと」をやると、「やれる力」がつく。そうすれば、「やりたいことが見えてきたり、実現できるようになる」と説明しました。 3skill1 新聞の中でも、日本経済新聞には様々な企業の情報が満載されていますので、この新聞を読んでいると、社会や日本をリードしている会社が今何をやっているのかが分かります。 企業がどんなことに力を入れているのかを知れば、自分のやりたいことも見つかりやすくなります。「やりたいこと」は、時代や社会の中に鍵があるからです。

新聞・ニュースと関心

例えば、ある月の3日間に、以下のニュースが紙面を飾っていました。 ●月26日 「三井物産、就業体験を復活 8年ぶり、」双日は、回数3倍に」 ●月27日 「三井住友銀行 インドネシアの低所得者6,000万人に携帯電話で口座にアクセス(預金の預け入れ、引き出し、振込)可能」 ●月28日 「富士通 プログラマー不要 一定の書式で入力すればプログラミングが不要に。これにより、ソフト開発費4割削減」 最初の記事は、総合商社に関心を持っている多くの学生は、直接的に影響します。この記事を読んで少し考えれば、競合の他の総合商社や、総合商社と新卒採用で競争関係になる他業種の企業は、どういう行動をとるのかということも頭をよぎるはずです。 2番目の記事からは、「日本のメガバンクも、ここまでのサービスをインドネシアでするようになった。こうなると、お金の動きが活発になるから、経済成長に拍車がかかる。だとしたら、今までは進出を躊躇っていた小売業の進出も増えるかも。」といった連想が働くことでしょう。 最後の記事を読んだ後は、「今後ソフトウェア産業で、プログラマー職の仕事の将来はどうなるっていくのだろう。プログラマーの将来性はなくなるかも。」と、これから社会やそこで働く人がどうなるんだろうとワクワクしたり、恐ろしくなったりします。