チームで働く力(チームワーク)⇔多様な人々とともに、目標に向けて協力する力
集団の中で、その集団をよりよいチームにつくりあげていくための力です。広い意味では、よりよい人間関係を構築していくための力も含まれます。これは、社会的動物と言われる人間の基本条件です。
この中の能力要素の中には、もともと備わっていなくても比較的短時間で習得できる能力もあれば、そもそもそれぞれの人に備わっている、いわば資質に近い要素で、短時間では変わりにくい能力もあります。
「発信力」とは?
発信力⇔自分の意見をわかりやすく伝える力
スキル的側面が強い能力です。チームで働く場合に問われる力として、聞き手の意向を汲み取りながら、自分の意見や意思を説得力を持って伝えることができる能力です。また、チームをスムーズに運営するために必要な、報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)を自ら積極的に行うこともこの発信力には含まれます。
「発信力」が発揮できた例
●3つのV「Visual (ビジュアル)、 Vocal( 声) Verbal (言葉)」を意識して発信し、相手に受け入れられた
●聞き手がどのような情報を求めているかを理解して伝え、相手に受け入れられた
●バーバルの表現スキルを使って相手に伝え、受け入れられた
「発信力」のよくある誤解
▼しゃべることが好きで、よく人とおしゃべりするので、発信力には自信があります。
▼しゃべることそのものが苦手ですから、発信力がありません。
「発言頻度」と発信力とを混同している人を非常にたくさん見かけますが、たくさんしゃべることと発信力は必ずしもイコールではありません。寡黙な人でも発言が的を射ていたり、説得力のある発言をされるのであれば、その人の発信力は高いと考えていいでしょう。
発信力を高めるためには、「伝える≠伝わる」を理解することが大切です。伝えたつもりの内容が、受け手にはその通りに伝わっていないことを意識していない人は非常にたくさんいます。発信力
また、発信力を発信する内容(中身)のみだと捉えることは、間違いです。発信力は、言語的だけでなく、非言語的な要素も含んだ能力です。
比較的短期間に向上させることが可能なスキルであるにも関わらず、苦手意識を持っている人が多いのがこの力です。