面接は、就職活動の天王山です。
人事面接は、会社によって手法が異なります。人数が学生1名に対し企業の人事担当者1名のケースもあれば、2対1のケースも、1対2のケースもあります。
また、所要時間も1人当たり20~30分の会社もあれば、 50分~1時間かけるところもあり、会社によって様々です。
面接官との距離も、45㎝の机を2台はさんだ程度のところもあるかと思えば、3m程離れて座る場合もあります。
質問される内容も、様々なことを聞く「一般面接」と1つのテーマをじっくりと掘り下げる「コンピテンシー面接」、また、一般面接とコンピテンシ-面接の両方を組み合わせるところがあり、企業によって異なります。
コンピテンシー面接と一般面接との違い
それでは、一般面接とコンピテンシー面接との違いについてまず、説明します。
2つの面接は全く異なっています。
一般面接 | コンピテンシー面接 | |
---|---|---|
何を評価するか | 優秀さ、仕事ができそうか? | 再現性のある成果を生み出す行動特性 |
何を聞くか | 取り組んだことの概略・志望理由 等 様々 | 取り組んだシーン・行動事実の詳細 |
評価基準 | 要素別絶対評価 | コンピテンシーレベル |
評価者による違い | 主観的評価の為にバラツキあり | 客観的評価の為にバラツキなし |
質問手順の構造化 | なし(個々の面接官によって違う) | あり(どんな面接官でも同じ手順で実施) |
一夜漬け的対策の有効度 | 有効 | 無効 |
一般面接は、自己PR、学生時代に力を入れたこと、志望理由、社会に対する関心、趣味等様々なことを聞かれる面接です。そしてその質問に対する受け答えの中から人物を総合的に判定する質問です。評価基準の欄にある、肝心の「要素別絶対評価」に関しては、次回の一般面接で詳しく紹介します。
コンピテンシー面接の「コンピテンシー」いう言葉は、学生の皆さんにとって、耳慣れない言葉だと思いますが、辞書を引くと「能力」という意味であると紹介されています。ただし、能力を意味する英語はAbility やCapacityの方が日本語の意味と近く、Competencyは、「成果を生み出す行動特性」を訳した方がもともとの英語の意味により忠実です。こちらの面接に関しても後ほど詳しく紹介します。