リクナビ、マイナビ、日経ナビ等のナビサイトが3月1日にオープンし、ひととおり、企業のプレエントリーを終えた方々が多いのではないでしょうか?

そこで、「プレエントリー」についてお伝えしていきます。

1. ブレエントリーの目的を考える。

まず、プレエントリーの目的をまず、「入社したい会社にエントリーする」と考えている方が多いのではないでしょうか? このようにお伝えすると何を今更?と言われるかも知れませんが、私は、プレエントリーの目的をそれだけに絞るのは、勿体ないと思っています。

それでは、プレエントリーの他の目的とは何でしょうか?

それは、例えば「入社したい会社を見つける為に情報収集する」や「自分の実力を試す」や「SPI試験を早期に受ける」という目的でのプレエントリーがあっていいと考えています。理由は、仮に自分の入社したい会社を受けたとしても、その企業の採用活動従事者が「自社で仕事をして成果を出せる」と判断しない限り、その会社からの内定獲得には至らないからです。

企業が内定を出す基準は、以下の3つの輪の中で、「やれること」(実力)に主眼が置かれています。

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2. 企業の採用活動スケジュールを俯瞰する。

周知のように、16卒の方々の多くが受験する日本企業の採用活動は、概ね4~5月から中堅・中小企業の選考が始まり、6~7月にかけて大企業の採用選考が始まり、8月1日以降に経団連加盟企業の人気企業の選考が始まることが推測されます。

つまり、一般的には、入社難易度の低い会社が早期に選考を開始し、入社難易度の高い会社の選考活動が後に来ます。従って、仮に、自分が真に志望する企業が人気企業だとしても採用する側の企業全体を俯瞰した際には、採用選考を受けられる可能性はざっと5カ月間もあると言えます。

私は、そうした期間を捉え、プレエントリーの際に活かすことを目的の1つとしていただきたいと思っています。

3. ブレエントリーの目標を考える。

目的と目標の違いを認識することの大切さは、以前にお伝えしましたが、再度お伝えします。

目的=目指す「的」(目指す姿)

目標=目指す「標」(達成したか否かがわかる)、です。

最近、就活コーチの「無料相談」に来ていただく学生さんからよく受ける質問は、「何社プレエントリー」すればいいですか?です。

そうした際に、私がお答えする前にお聴きしていることは、以下の通りです。

●「物理的に就職活動に費やせる日数や時間を教えて下さい」
●「3月~8月までに学生生活の中で、「やるべきこと」は具体的にどんなことがあり、それにどのような時間がかかりますか?」
●「どんな会社や仕事に興味・関心がありますか?」
●「学生時代に力を入れたり、打ち込んだことを聞かせて下さい」
●「新卒採用基準・自己分析」をやってみて下さい。
そして、自分の「やれる力」の得点と目指す会社のランクを教えてください。

以上のことをお聴きしないと、何社にプレエントリーしたらいいのかがアドバイスできないのが本音のところです。

裏を返すと、プレエントリーの目標数は、人によって違います。

10社、30社、50社と人によって、正解が違います。