これから4日間に渡り、今までの就活コーチの受講生が具体的にどのような「自己プロジェクト」に取り組んで、仕事力の向上を目指したのかを紹介していこうと思います。

人気ゼミプロジェクト

自分が所属している「ゼミの人気」を高めるため、ゼミ生全員のプロフィールや飲み会・合宿風景、取り組んでいるテーマについて紹介するHPを創った人がいます。そのHPをゼミ説明会の時に紹介したところ、ゼミへの応募者が倍増し、一躍人気ゼミになりました。 他の例では、ゼミ生の選考のシステムを変更した人がいます。従来は、教授だけが面接をして選考していたのですが、教授と相談の上、事前に入ゼミ志望書と自己紹介をレポートとして提出させるシステムに変更しました。 また、実際の選考では3年生も入ゼミ志望者と面接をして、その結果を教授の面接結果と擦り合わせて、人選を行うしくみに変更したのです。 いま紹介した、どちらの取組みも、教授には好評で、大変喜んでいただけました。また、後輩達を自分達の力で呼び込み、選考する経験を積んだことで、これらのプロジェクトに取り組んだ本人たちのゼミに対するロイヤリティーや愛着も高まる副次効果も確認できました。

ゼミ小集団プロジェクト

ある人は、ゼミでの課題への取り組み方を変革しました。それまでは、ゼミ生一人一人が単独でレポートを作って発表し、それに対して質疑応答を行っていたのですが、チームで研究・発表を行うように変更しました。 具体的には、課題に対して3人1チームで取り組むようにしました。従来は、自分の課題の時にしか力を注いでいなかったのですが、チーム制に変えたことにより、事前に3人で集まり議論するようになり、また、発表回数が以前よりも増加したことにより、自然に今までよりみんなが熱心にゼミに取り組むようになりました。 結果として、ゼミ生の発信力やチームワーク力が高まったり、事前に集まって自主的に協議するようになったことで、多様な観点で物事を捉えることができるようになるなどプラスの効果が生まれました。

ゼミ交流プロジェクト

ゼミ活動に他大学との交流を持ち込んだ人がいます。それまでのゼミ活動は他大学との連携は一切なかったのですが、担当教授が以前に他の大学で助教授をされていたという情報を入手し、元の大学のゼミ生と交流するプロジェクトを開始しました。また、教授にお願いして教授の知り合いの先生のゼミとも、互いの研究テーマを発表しあうプロジェクトも始めました。 他大学の学生と交流することにより、研究テーマが広がったり、新たな人脈が出来たため、ゼミ生がより積極的にゼミ活動に打ち込むようになりました。

OB・OG会 プロジェクト

OB・OGとの繋がりを創り、レストランやホテルのパーティ会場を借り切って、OB・OG会を開くというもので、比較的多くの学生がこのテーマのプロジェクトに取り組みました。 OB・OGに集まってもらう名目は、ゼミ・研究室創立○周年記念同窓会や、教授のお誕生日をお祝いする会です。1つ上の先輩から順に代々の先輩を辿って行く中で名簿を整備し、その過程で年長のOB・OGに会長や副会長、幹事を引き受けていただきます。 これにより、卒業後は同学年の人としか交流のなかった先輩にも縦の繋がりが出来、参加したOB・OGにも好評を博し、教授にも喜んでいただきました。 実は、このプロジェクのオリジナルのアイディアは、私が学生時代の友人と飲んでいる席で思いついたものです。友人の所属していたゼミは、毎年同窓会を開いているらしのですが、ある時、ゼミの先輩である企業のオーナーに自己所有のクルーザーに招待してもらい、豪華なお料理と船上での演奏会を楽しませてもらった上、帰りにはお土産と自宅までのタクシーチケットをもらったという話がヒントになったものです。 OB・OGとの繋がりが出来ると、就活の時にも既に知り合いのOB・OGを訪問することができます。また、実際にゼミの先輩がリクルーターとして活動していることもあるので、就活に直に役立つプロジェクトだといえます。