今までの就活コーチの受講生が具体的にどのような「自己プロジェクト」に取り組んで、仕事力の向上を目指したのかを紹介していこうと思います。

あくまでも実際にこれらの経験を実際に行い、PDCAサイクルを回した結果、就活で誇るべき内容・経験・事実を得た物で有り、単純にこの書き方を真似れば良いという物ではありません。

 

サークルや部活でもゼミと同じように、新人勧誘のため様々な取組みをした人がいます。

特に、部活の場合には、最近はハードな部活よりも楽で楽しめるサークルを希望する学生が多く、体育会のどの部も新人を思ったように獲得できなくて困っていました。

サークル 新歓プロジェクト

そこである人は、新人勧誘の時期にサークルと差別化するために、チーム分を行い、チーム毎に獲得人数を競わせるなど、部員1人1人に部活見学会への動員目標を設定しました。また、PRのためのチラシを工夫して体験入部を促進したり、その後の飲み会を充実させるなどの工夫を行いました。

「入部者の獲得=接触人数×接触(説得)の質」なので、質を高めるために自分の部活動の魅力を再考することにも取り組みました。このプロジェクトの目標は、ゼミの例と同じく「新人の入部人数」とました。

因みに、この新歓プロジェクトは、準備そのものは、年明けから始めましたが、実際の新人勧誘活動は4月からなので、つまり、実際の新人勧誘活動は4月からなので、採用選考の本番時期と重なっていました。しかし、面接では、今正に力を入れていることを、臨場感たっぷりと話せたので、面接官の受けはとても良かったようです。

サークル 入賞プロジェクト

サークルの活動内容を充実させるためのプロジェクトに取り組んだ人もいました。

体育会の部活であれば、もともと一部リーグ昇格やリーグ優勝といった、具体的な目標を掲げて取り組んでいますので、目標にチャレンジする環境は整っています。しかし、サークルの場合には、そもそもそうした具体的な目標を掲げていないケースが多いので、運動系・文科系に関わらず、具体的な目標を設定することに取り組みました。

例えば、それまで大学のテニス大会に参加していなかったサークルに所属していたメンバーが、代表やメンバーに働きかけて大会への参加し、団体戦3位以内入賞を目指した例などがあります。

サークル ミッション&新規プロジェクト

ある人は、サークルの活動内容そのものを再検討し、サークル活動に変革をもたらしました。

ある農業団体のサークルでのことですが、このサークルはそもそもミッションが明確でなく、メンバーの参加意識に温度差がありました。そこで、ミッションを明確化するために、代表に働きかけ、メンバー間で話し合いを持ち、サークルのミッションステートメントを定めました。

そして、その上で、自分がリーダーとなり、新規のイベントを企画。また、そのイベントの売上げ金額を具体的な目標として設定しました。

サークル 集客プロジェクト

ある音楽系サークルでは、6月と12月に定期演奏会を開催していました。その演奏会への集客を1.5倍に増やすことをプロジェクトとして推進した人がいます。

従来は広報・集客チームのみが集客活動をしていたことを改め、全部員が集客活動に積極的に参加する体制への変更を、部長や他の幹部メンバーに働きかけました。結果として、メンバーが積極的に集客活動を行うようになったのに加え、メンバーの演奏に対する熱意も高まりました。そのことは、多くのお客様に来場していだけたという以上に大きな功績として残りました。

サークル 絆プロジェクト

ゼミ・研究室活動で紹介した例と同じく、サークルのOB・OGとの繋がりを創り、同窓会イベントを開催するプロジェクトです。

私は多くの学生と接していますが、彼らの話を聞いていると、どうも自分の時代と比べると、最近の学生はサークルの先輩、友人、後輩との人間的な絆が薄くなっているように感じました。

私がプライベートで今もお付き合いをさせて貰っている方の多くは、大学時代のサークルの仲間か、リクルート勤務時代の同僚達です。

最近の学生は同期の友人は多いものの、意外に縦の繋がりが薄いようですが、私の目にはとても勿体なく映りました。

そこで、この「絆プロジェクト」に積極的に取り組み、縦のつながりをつくるよう指導し、実際に多くの先輩たちが取り組みました。

新規サークル立ち上げプロジェクト

ある人は、自分がアメリカの大学に留学した際、参加していたディスカッションサークルの活動が有意義だったと感じ、帰国後、他大学の学生にも声をかけて、「国際人を目指すサークル」という30人規模のディスカッションサークルを創り上げました。

また、ある人は、フェアトレードに関心を持っていたので「フェアトレードサークル」を創りました。また、別の人は英語専攻の学科であるものの、英語を話す機会がほとんどないので、自分で「英会話サークル」を創りました。

このように新規にサークルを立ち上げたメンバーは、チラシやHP、名刺づくりから始める必要があったので、私とサークルのコンセプトや、広報物の内容についてもディスカッションをしました。

人集めから始めて新規にサークルを立ち上げた先輩は、就活中やその後もサークルに関わり、後輩の育成にも力を注いだために、パワーがかかった分やりがいも大きかったという報告を受けています。