志望企業の選び方
業界を選定した後に来るのが、いよいよ志望企業の選定です。多くの方々は、ナビサイトを利用して志望企業を選定していますが、就活コーチでは、その方法は、第一優先の方法としてお勧めしていません。
理由は2点あります。1点目は、ナビサイトでは、各企業の業界順位や影響力がわからないからです。また、網羅性に欠けているからです。2点目は、企業を選定する際には、競合している他社の存在が欠かせないからです。
企業を見るフレーム
具体的な企業の選び方の前に、まずは、企業を見るフレームについて紹介します。
企業を選定する時に大切なことは、3Cフレームで企業を見ることです。
3Cとは、Customer,Company,Competitorの頭文字のCです。
企業は「顧客」に対して商品やサービスを提供する一方で「競合会社」と競い合いながら事業を行っています。そして、同一業界では原則として「顧客」も同じです。顧客に提供する「商品やサービス」も、大きなくくりでは似ています。
学生の皆さんが企業で面接を受ける際には、競合会社と比べて、その会社がいいことを説明することが求められます。そのため競合相手のことを知る必要があります。
また、企業を選ぶことは、「どのお客様」に、「どんな商品やサービス」を「どの会社と競合しながら」提供することにやりがいや意義を感じるかが大切です。働くことは、社会に貢献することですが、人は、全ての領域で社会に貢献できる訳ではありません。
そのため、具体的には、社会のどのお客様に何を提供して、それは競合会社よりもどれ程、貢献度合いが高いのかを考えることが大切です。
企業選定の方法
それでは、具体的にどのようにして志望企業を選定すればいいのでしょうか。
就活コーチでは、「業界地図」を購入し、その中でまず、業界をマクロに俯瞰することを勧めています。業界を選んだ後に、業界内での個別企業の直近の影響力(売上)を見て、自分の価値観と照らし合わせてフィットする影響力(売上)に該当する企業名をリストアップすることです。その上でナビサイトを見て、自分が業界地図から選定した企業が掲載されていればそこにプレエントリーし、もし、掲載されていなければ個別企業のホームページ(HP)で新卒採用の有無を調べ、そちらのHPからエントリーします。
第二優先の方法は、そうは言っても「ナビサイト」を上手く活用することです。
特にリクナビにおいては、「SPI性格検査」の結果を活用し、「自分の持ち味がいきやすい仕事」で取り上げられた12の仕事例の中から、キーワードを入れて検索することです。
また、「社風」を重視する方は、社風キーワード(例えば風通しがいい、クリエイティブな、自由闊達な、目標が高く明確な、スピード感がある等)を入力して提示される企業の中から選択することもいい方法です。勤務地を重視する方は、ナビサイトで勤務地と業界のクロス検索をして、志望企業を選定することもいい方法です。
ちなみにナビサイトは、メインを1つ決めて、出来れば3社程度を活用すべきです。1つのナビサイトにしか掲載していない企業があるためです。
選定した企業を絞り込む方法
最後に、選定した志望企業を絞り込む方法について紹介します。
- ナビサイト上にある志望企業のコピーを熟読する
- 志望する企業のホームページを熟読する
- インターンシップ、会社説明会、セミナーに参加する
- OB・OG訪問を行う
- 送られてきたり、渡されたパンフレットを熟読する
- IR情報を読む(上場企業)
- 志望する企業に関する情報をGoogleで検索して調べる
- 志望企業に関して書かれた書籍や、社長の書いた書籍を読む
- 企業の商品やサービスが販売されている現場を実際に見てくる
- 企業の商品や製品、サービスを使ってみる
- 企業が出展しているイベントや展示会に言って話を聞いてくる
下の方に行けば行くほど、他の人がやっていない為に、企業の人事担当者から歓迎されます。他方で、全ての企業に対して、全てを行うことは物理的に困難です。
そのため、志望企業の優先順位をABCDにランク分けし、志望ランクごとにやることを決めて取り組むことをお勧めします。
私たち就活コーチは、志望企業の選定をサポートしています。企業を見る目が備わっている私たち就活コーチの経験が皆さんの企業選定に役立ちます。是非一度、ご相談ください