チームで働く力(チームワーク)⇔多様な人々とともに、目標に向けて協力する力

この記事は、社会人基礎力(面接でアピールするべき能力)の3要素のうちの1つの「チームで働く力」の「傾聴力」について説明した記事です。

「傾聴力」について説明した上で、「質問のスキル・仕方」や、自己PRとしての積極的傾聴と受動的傾聴をアピールする上でどのように発揮したかの良い例と悪い例を解説しています。

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傾聴力は、集団の中で、その集団をよりよいチームにつくりあげていくための力です。

広い意味では、よりよい人間関係を構築していくための力も含まれます。これは、社会的動物と言われる人間の基本条件です。

この中の能力要素の中には、もともと備わっていなくても比較的短時間で習得できる能力もあれば、そもそもそれぞれの人に備わっている、いわば資質に近い要素で、短時間では変わりにくい能力もあります。

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「傾聴力」とは?

傾聴力⇔相手の意見を丁寧に聴く力

コミュケーション力のベースがこの傾聴力です。コミュニケーションを相手としっかりと取るためには、発信する前に、まず相手の気持ちや論旨をきちんと理解する必要があるからです。

また、チームの中で働く能力としての傾聴力は、相手からその人が言いたいことを引き出したり、相手の言いたいことを整理しその人やチームの力になれるかどうかも含まれます。他者軽視の傾向が高い人は、この力を十分に発揮しづらい傾向にあります。

「傾聴力」を発揮できた例

●質問のスキルを駆使して質問した

●あいづちやうなずきにより、相手が話しやすい状況や雰囲気をつくった

●相手の話しを掘り下げて聴くことにより、相手に気づいてもらうことができた

質問のスキルとは、「限定質問」「拡大質問」「関連質問」の3つの質問を組み合わせて質問することです。

「限定質問」 =「はい。いいえ」や、1つの「事実」について聞く質問で答える方からすれば、すぐに答えが浮かぶ質問。

「拡大質問」 =事実の背景にある「価値観」や「想い」「解釈」や「捉え方」についての質問です。質問に答えるためには、相手が考える必要がある質問。

「関連質問」 =いきなり話題を変えないで、1つの話題と関連する質問です。

話題が飛ばないので答えやすい質問です。

「傾聴力」のよくある誤解

▼人の話しを聞いてばかりいますから、傾聴力は高い方です

▼人に話すよりは、聞く方が好きです。

傾聴力を「頻度」や「指向」で捉えている人が多いのですが、それは誤解です。また、発信力が低いと認識している人は、自分は傾聴力が高いと思っている傾向が見られますが、それも誤解です。傾聴には、積極的傾聴と受動的傾聴があり、ただ聞いているだけの受動的傾聴をしているだけの人は、決して傾聴力が高いとは言えません。

傾聴力も意識して訓練することにより、短期間で一定水準まで向上させられる力であることを覚えておきましょう。