経済産業省は社会人基礎力を土台にした就活を推奨している
実は、このことはほとんどの方に知られてはいないのですが、
なんと経済産業省は、社会人基礎力を使った就職活動を若者に推奨しています。
2006年経済産業省資料:『社会人基礎力に関する研究会「中間取りまとめ」報告書【本文】』より引用
このように、若者に対しては、「社会人基礎力を活かした自己分析や能力アピールの実施」を推奨し、企業に対しては、「社会人基礎力の枠組みを活用した「求める人材像」の情報発信を求めています。実際、2006年、2007年を合わせ、合計1000社以上の企業が、自社の求める人材像を社会人基礎力というフィルターを通して表明しています。
この中には、皆さんの志望する企業も入っているのではないでしょうか?
このような事実は、ほとんどの就職活動生に知られていません。きっと、お友達に伝えたら、びっくりするでしょう。それくらい、知られていないのです。
「社会人基礎力」という概念を知っていたか?
経済産業省の調査によれば、社会人基礎力の認知度は32%です。ただし、私たち就活コーチにいらっしゃる就活生と話した実感値では、およそ就職活動生の認知度は10%程度なのではないかと思います。 さらに、「社会人基礎力」という概念を知っている人の中で、その内容を詳細に知り、実際の就職活動に役立てている人はもっと少ないのです。 |
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2010年経済産業省資料:『大学生の「社会人観」の把握と
「社会人基礎力」の認知度向上実証に関する調査』より引用
つまり、社会人基礎力とは、経済産業省が就活で使うことを推奨している、企業が求める力なのにも関わらず、現在はほとんど知られていないものなのです。社会人基礎力を知らずして、就職活動をすることは非常にもったいない、損なことだと言えるでしょう。
また、社会人基礎力は、社会に出て働く上での基礎力ですから、就職活動で問われることはもちろんですが、会社に入社したあと必要な能力です。社会人基礎力をしっかりと理解し、意識的に鍛えることは、就職活動のための小手先のテクニックを身につけるのとは対極にある、一生役に立つことなのです。